クライミング雑記帳

ボルダリングとリードクライミングについてのあれこれ

LJC2024が終了

LJC2024が終了しました。

これで2024年のワールドカップ派遣選手が決定しました。

前にBJC2024の記事でも書きましたが、ワールドカップ派遣選手の最大枠は5人+IFSC枠らしいです。

そうすると

男子リードは11人

女子リードが7人

ということになります。

 

派遣の優先順位としては

  1. パリオリンピック内定した選手(ただしオリンピックまで)
  2. オリンピック予選(OQS)の内定選手(ただし予選の開催される6月まで)
  3. IFSC枠の選手
  4. BJC、LJCで1〜3を除いた上位8名

の順で決まります。

男子リードは(数字は上記の条件)

  • 安楽宙斗1、3
  • 楢崎智亜1
  • 緒方良行3
  • 本間大晴3
  • 小俣史温3、4
  • 百合草碧皇3、4
  • 吉田智音3
  • 樋口純裕4
  • 村下善乙4
  • 今泉結太4
  • 田中修汰4
  • 石津元崇4
  • 西田秀聖4

女子リードは

  • 森秋彩1、3、4
  • 野中生萌2
  • 伊藤ふたば2、4
  • 中川瑠2
  • 久米乃ノ華2
  • 谷井菜月3、4
  • 小武芽生4
  • 小田菜摘4
  • 高尾知那4
  • 中村真緒4
  • 美谷島ももか4

となります(全員は記載してません)。ただ2023年の実際に派遣された選手数は男子が最大9人、女子が最大7人でした。

そうすると男子は村下善乙選手が席次で言うと9番目、女子は小武芽生選手が7番目となります。

ただしOQSが終わると野中生萌、伊藤ふたば、中川瑠、久米乃ノ華の4選手の優先が無くなります。このうちの誰か1人がオリンピック出場を決めたらその選手が条件1で優先出場となります。

決まらなかったら

  • 森秋彩1、3、4
  • 谷井菜月3、4
  • 小武芽生4
  • 小田菜摘4
  • 伊藤ふたば2、4
  • 高尾知那4
  • 中村真緒4

ここまでで7人となります。

 

ペツルのネオックス(続報)

以前当ブログにペツルのネオックスについて書きました。

 

etezte.hatenablog.com

 

当初は2024年の3月か4月に発売ということでしたが検索していたら通販サイトで6月20日にリリースという記載がありました。

 

GRUBEというドイツの通販サイトです。

Petzl Neox

このサイトだとGriGriは95ユーロですがネオックスは129ユーロと新製品だけに高いです。日本ではいつ、いくらで発売されるのか楽しみです。

パリオリンピック予選シリーズ (OQS)の予想

IFSCのウェブサイトにOQS出場選手のリストが出ました。

ボルダー&リード種目は男女各10名がOQSで決まります。

 

現在決定しているのは

女子

ヤンヤ・ガンブレット

ジェシカ・ピルツ

森あい

オリアン・ベルトン

ナタリア・グロスマン

Zhang Yuetong

オセアニア・マッケンジー

ローレン・ムケイビル

 

男子

ヤコブシューベルト

コリン・ダフィ

楢崎智亜

トビー・ロバーツ

ジェシー・グルーパー

安楽宙斗

キャンベル・ハリソン

メル・ジャンセ・バン・レンスブルグ

となっています。アメリカと日本の男子は2名決まって終了です。

 

 

去年(2023)の世界選手権(ベルン)の結果を(乱暴ですが)そのまま当てはめると

女子は

4位ブルック・ラブトゥ

5位キム・ジャイン

7位野中生萌

10位ソ・チェヒョン

11位マノン・イリィ

12位モーリー・トンプソン・スミス

14位ミア・クランプル

18位アヤラ・ケレム

21位ローラ・ロゴラ

22位リン・バン・デア・メール

 

男子は

6位アダム・オンドラ

7位リ・ドヒョン

8位ポール・ジェンフ

12位ヤニック・フローエ

13位アレックス・メゴス

15位サッシャレーマン

18位ニコライ・ウズニク

19位ソン・ユンチャン

23位ショーン・マッコール

24位ステファノ・ギソルフィ

となります。

 

となります。フランス、アメリカ、日本、スロベニアなどの2名の枠の関係で順位が下の方まで回ってきます。

 

1枠埋まって残りの1枠を争うのが

女子では野中、伊藤ふたば、フランスはマノン・イリィとエレン・ジャニコー、ゼリア・アベゾウ、ファニー・ジベール、アメリカはブルック・ラブトゥとアナスタシア・サンダース、スロベニアはミア・クランプルとビタ・ルーカンとサラ・コパー、

男子ではフランスがジェンフと争うのがメジディ・シャルク、ミカエル・マウェ厶、サム・アベゾウあたり。

 

フランスは男女ともに層が厚いです。

 

BJC2024が終了

前から疑問だったのがワールドカップに派遣選手の枠は何人までなのか、と言うことです。本日のBJC2024の解説で伊東さんが5人+IFSC枠とおっしゃっていました。

 

とすると2024年の派遣選手の枠は

男子ボルダーは9人

女子ボルダーは7人

男子リードは11人

女子リードは7人

と言うことになります。

さすがに11人派遣は無いかと思いますがどうなんでしょうか。

ちなみに2023年は男子リードでIFSC枠が5人だったので最大10人になりますが実際には9人の派遣でした。

 

BJCの結果を受けて代表選手は

男子は

楢崎智亜(パリ、IFSC、BJC2)

安楽宙斗(パリ、IFSC、BJC6)

緒方良行(IFSC、BJC1)

楢崎明智IFSC、BJC4)

藤脇祐二(BJC3)

通谷律(BJC5)

天笠颯太(BJC7)

吉田智音(BJC8)

山田航大(BJC9)

の9人が実際に派遣されそう。

その下は

坂本大河(BJC10)

今泉雄太(BJC11)

鷹見真洋(BJC12)

 

女子はパリオリンピック予選(OQS)まで

森秋彩(五輪+IFSC枠、BJC5)

野中生萌(OQS+IFSC、BJC2)

伊藤ふたば(OQSただし優先は1戦のみ+BJC4)

中川瑠(OQSただし優先は1戦のみ)

久米乃ノ華(OQSただし優先は1戦のみ)

中村真緒(BJC1)

松藤藍夢(BJC3)

の7人

その下は、

石井未来(BJC6)

(中川瑠と久米乃ノ華が出ない1戦に出れそう)

関川愛音(BJC7)

平野夏海(BJC8)

竹内亜衣(BJC9)

村越佳歩(BJC10)

野辺七海(BJC11)

 

伊藤ふたばはOQSの優先は1戦のみですがBJCで松藤の下、石井の上なのでBJC枠で全戦出られそうです。

ただしOQSまでボルダーは2戦あります。

例えば1戦目に中川瑠、久米乃ノ華が出るとこの二人は2戦目に出られません。そうしたら2戦目には石井未来、関川愛音が出られます。

しかし1戦目に中川瑠が欠場、2戦目に久米乃ノ華が欠場したら2戦とも石井未来が出場ということになるのかも。

 

OQS終了からパリオリンピックまではオリンピック内定が出た場合と出ない場合、さらに内定者が野中生萌かどうかで別れます。野中生萌選手はIFSC枠があるからです。

1)内定者が野中生萌の時と

2)内定者が出なかった時と

3)内定が出て内定者が伊藤ふたばの時

森秋彩、パリ、IFSC、BJC5

野中生萌、IFSC、BJC2

中村真緒、BJC1

松藤藍夢、BJC3

伊藤ふたば、BJC4

石井未来、BJC6

関川愛音、BJC7

 

4)内定者が中川瑠または久米乃ノ華の時

森秋彩、パリ、IFSC、BJC5

中川瑠または久米乃ノ華

野中生萌、IFSC、BJC2

中村真緒、BJC1

松藤藍夢、BJC3

伊藤ふたば、BJC4

石井未来BJC6

 

オリンピック後

森秋彩、IFSC、BJC5

野中生萌、IFSC、BJC2

中村真緒、BJC1

松藤藍夢、BJC3

伊藤ふたば、BJC4

石井未来、BJC6

関川愛音、BJC7

となるのでしょうか。

 

 

 

 

2024年のBJCとLJCの出場メンバーについて

今年のBJC、LJCの出場の資格は2008年より前に生まれよりも前に生まれている人という年齢制限があります。

 

2008年生まれで出場する選手は

女子BJC

伊藤美唄(みう):ボルダーユース16位、リードユース35位

小田菜摘:世界ユースリード1位、ボルダー3位

絢香:ボルダーユース12位、リードユース8位

麦島心花(こはな):世界ユースリード2位、ボルダーユース5位、リードユース2位

福光蒼里(あおり):ボルダーユース11位、リードユース20位

の5名

 

女子LJC

難波季歩(きほ)リードユース8位、ボルダーユース7位

小田菜摘:

の2名

 

男子BJC

笹原蓉翠(ようすい)世界ユースボルダー4位、ボルダーユース2位、リードユース4位

長森晴(はれる):世界ユースリード2位、ボルダー3位

の2名

 

男子LJC

長森晴

増田凛世(りんぜ):リードユース9位、ボルダーユース29位

の2名

でした。やはり男子の方が体格差のせいか壁がありそうです。

 

あの安楽宙斗選手ですら2022年(16歳)のBJCで33位、LJCで9位です。

ちなみに森秋彩選手は2015年(12歳)のLJCで2位、2016年(13歳)のBJCで11位です。さすがです。

 

初出場は

BJC男子で19人 、2人がセミファイナルに進出しました。

栗田瑛真(えま)2007年生

今井遙音2006年

橋山純之介2007

佐々木美玲2005

小宮山敦士2001

丹野悠斗2001

寺川陽2007

笹原蓉翠2008

本明佳2007

高柳拓実2002

佐々木玲偉2007

通谷結太2007

和田樹怜2006

大西蛍雪2005

後藤楓弥2007

小林シモーネ2001

長森晴2008→準決勝進出

古川翔大2003

山田航大2007→準決勝進出

 

BJC女子で13名、セミファイナル進出はゼロでした。

伊藤美唄2008

金子千優2007

上田璃夢2004

小田菜摘2008

絢香2008

小林舞2004

山田泉都2007

麦島心花2008

佐々木詩華2007

福光蒼里2008

高橋沙衣2007

袖山和月2007

石黒紗彩2008

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年、スポーツクライミングのワールドカップ派遣選手の選考について

ボルダーとリード競技について書きます。

JMSCAのサイトによると国際大会の派遣選手の選考について、

  1. パリオリンピック内定した選手(ただしオリンピックまで)
  2. オリンピック予選の内定選手(ただし予選の開催される6月まで)
  3. IFSC枠の選手
  4. BJC、LJCで1〜3を除いた上位8名

とのことです。

必要条件としてはBJC、LJCに出場すること(指定感染症罹患時は除く)なので1〜3の選手は予選落ちしても確定ということでしょう。

 

男子ボルダー(数字は条件)

  • 安楽宙斗1、3
  • 楢崎智亜1、3
  • 緒方良行3
  • 楢崎明智3

男子リード

  • 安楽宙斗1、3
  • 楢崎智亜1
  • 緒方良行3
  • 本間大晴3
  • 小俣史温3
  • 百合草碧皇3
  • 吉田智音3

女子ボルダー

  • 森秋彩1、3
  • 野中生萌2、3
  • 伊藤ふたば2
  • 中川瑠2
  • 久米乃ノ華2

女子リード

  • 森秋彩1、3
  • 野中生萌2
  • 伊藤ふたば2
  • 中川瑠2
  • 久米乃ノ華2
  • 谷井菜月3

 

去年の派遣選手は大会あたりの人数は男子で最大9人、女子7人でした。

BJC、LJCの(上記以外の)上位8名は派遣選手に選ばれても派遣されないことが多いと思います。男子ボルダーは上位5人、女子ボルダーは上位2人、男子リードは上位2人、女子リードは上位1名しか派遣されなさそうで狭き門になりそうです。

 

オリンピック予選大会までにあるのは

です。条件の2(パリ五輪予選シリーズ)の人は各種目1戦のみの優先出場なのでボルダーは2戦の内の1戦しか優先されません。野中生萌選手はIFSC枠があるので全戦参加可能なはずです。

オンドラ・コンプという新しいクライミングシューズ


MR.CLIMB.COMというサイト
に新しいクライミングシューズの情報がありました。

他にmountainblogにも紹介されています。

 

(下に追記あります)

スポルティバからなんとアダム・オンドラの名前を冠したオンドラ・コンプ(Ondra Comp)というシューズが出るようです。

 

Ondra Comp

これらのサイトによると新しく特許を取得したSenseGripという技術が投入されているそうです。ボルダリングシューズに革命をもたらすとのこと。ハーフソール(前半分という意味?)とゴムのトゥキャップがこの技術で作られているとのことです。

スメアリング、トゥフック、ヒールフックにパフォーマンスを出すように作られている。

Ondra Comp01

ソール側

全体

アッパーはマイクロファイバーとレザー、

ミッドソールは1.1mm厚でトゥのみにある。

P3システム搭載。

ビブラムXS Grip2の3.5mm

 

とのことです。SenseGripの詳細がまだ不明なのですが楽しみなシューズです。ただ見た目はセオリー??

 

2024年の秋〜冬に発売予定です。

 

追記:climbax magazineというサイトでアダム・オンドラのインタビュー記事(ドイツ語)がありました。

SensaGripについて

・オンドラ・コンプはソフトなシューズ、ソールの中央にはとてもソフトで繊細なパッドが入っている。硬い部分は爪先の真下だけ。

・靴擦れの際に飛び出す小さな突起を想像してほしい。この突起が柔らかい部分を貫通し、足をしっかりと足場に固定する。(DeepLによる翻訳です)

・スメアリングに適したシューズの開発は簡単だが、スメアリングとエッジングのバランスが理想的なシューズの開発は難しい

・オリンピックがなかったらもう競技はやってなかったかもしれないしオンドラ・コンプは生まれなかったかもしれない。体重が70kg以上ある自分にとってはインドアのボルダリングシューズとして完璧なんだ。

とのことです。