クライミング雑記帳

ボルダリングとリードクライミングについてのあれこれ

パリオリンピック出場への最後の選考へ

パリ五輪の出場枠をかけたアジア地区予選、安楽宙斗選手が見事に出場内定を決めました。女子は残念ですがあと1枠は残っているので今後の予定について。

 

Olympic Qualifier Series (OQS)が2024年に開催されます。これはクライミングだけでは無くブレーク、スケートボード、bmxのフリースタイル、クライミングの4競技で合同で開催されるようです。日程としては

 

2024年5月16日から19日に中国の上海

2024年6月20日から23日にハンガリーブダペスト

 

で開催されます。シリーズとあるのでこの2戦でのポイントで決まるものと思われます。クライミングはボルダー&リードでは男子10人女子10人がここで決まります。

 

日本は男子は楢崎智亜、安楽宙斗、女子は森秋彩が決まっており、1国で2名ずつの枠があるので男子は決定。女子はあと1枠が残っています。

 

OQSに出場できるのは今まで出場が決まっている人を除いて世界ランキング上位48名とのことです。(https://www.ifsc-climbing.org/images/Events/2024/240726_Paris_OG/IFSC_QS_OQS_VerJan_2023.pdf

による)

原文はThe forty-eight (48) highest-placed eligible athletes at the World Ranking, not yet qualified to the Paris 2024, are invited to the OQS, respecting the maximum NF quota per gender. とあります。

また1カ国4名が上限のようです。

このランキングはIFSC2023のイベントが終わってから計算されると言うことで恐らく大陸大会なども含めたワールドランキングが用いられるものと思われます。

 

さらにOQSに出場できる優先枠があります。

  • 開催国のフランスでランキング最上位1名
  • OQSの開催国(中国とハンガリーと思われる)から1名(ずつ?)
  • 各大陸の1位
  • At least one highest placed Universality athlete.このUniversalityという枠はオリンピック競技大会三者委員会(Tripartite Commission)で決定されるらしい。
  • ただし大陸1位は他の条件(OQS開催国枠など)で決まっていたら無くなる。

なおワールドランキングは2023年12月末までに各国の連盟に通知される、とのことです。