クライミング雑記帳

ボルダリングとリードクライミングについてのあれこれ

ビレイデバイス(セミオートマチック)について

 今度はセミオートマチックのビレイデバイスについてです。よく知りませんがほぼグリグリがシェアの大半を占めているように見えます。これについての評価を調べて見ました。

 最初に。OutdoorGearLab。ペツルのグリグリ2、83点、グリグリ+、80点、Camp マティック75点。それぞれの利点としてはグリグリ2はロープの扱いがスムース、グリグリ+はトップロープモードがある、アンチパニックハンドルがある。マティックはカムの効き方がグリグリのようにガツンと効くのでは無く段階的に効く。ただし欠点はグリグリより高価、重い、スムーズでは無いと言うことです。グリグリ+も高価、パニックハンドルが容易にロックしてしまうこと、だそうです。

 AdventureJnkiesでは、同じくグリグリ2、次に、Campのマティック、マムートのSmart Alpine、エーデルリッドのMega Jul、クライミングテクノロジーのクリックアップが上げられています。

 Smart Alpineは欠点は大きいですがロープも2本入るのでアルパインの人にはよさそう。

 Mega Julもロープが2本、軽量で良いとありますが欠点としてはセミオートマチックのロープのフリクションが弱い、懸垂下降で不便とのこと。

 クリックアップはグリグリのようなカム式では無いので初心者や子供でも誤りが少ないと言うこと、欠点はトップロープの時に軽量のクライマーの時はすぐに止まらない点だそうです。

 99bouldersです。こちらもグリグリ2、89点、エーデルリッドのMega Jul、84点、グリグリ+83点、といったところで面子は同じです。

 GearJunkieというサイトはアシスト付きビレイデバイスだけのランキングです。こちらではグリグリ+が1位、次にMega JUl、マムートのSmart2.0、ブラックダイヤモンドのPilot、ワイルドカントリーのRevoというランキングで新顔も出てきています。

 Smart2.0については長時間ハングドックしたときにビレイヤーが快適、ロックしてからまたロープを出すのが楽とのこと。

 Pilotは他のセミオートマチックのビレイデバイスよりはがっちり止まらないのでロープを握る手の力が常に必要になるそうです。製品の大部分がプラスティックで出来ているので耐久性に難ありかも。

 Revoです。こちらは通常のバケツ型のビレイデバイスよりもスムーズにロープの出し入れが出来る。アシスト付きのデバイスの中でも最もスムースという評価です。ロープをとめるのはロープの出るスピードに依存する。あとは方向性が無い(逆にセットしても機能する)のが特徴。ロックを解除するときは制動側のロープを引くと解除される。他のアシスト付きビレイデバイスとの違いはロックがかかっているときに制動側のロープを常に握っていなければならない点だそうです。(一応グリグリは絶対に制動側のロープを離すなと書いています)

 

 この評価を見る限りではロープの方向性が無くセットミスがないのはワイルドカントリーのRevoでしょうか。