クライミング雑記帳

ボルダリングとリードクライミングについてのあれこれ

クライミングの日本代表選手の選考について整理してみた

2023年シーズンはオリンピックの代表選考もあり非常に代表選手の選考がわかりづらいのですが,何本かブログの記事を書いていたら頭の中で整理できてきました。

簡略化すると

  1. パリ五輪代表選手は2023年の国内大会(BJC、LJC、CJC(旧)
  2. ワールドカップへの派遣選手は1.で埋まる残りの枠が去年の実績

でほぼ決まるという2点です。

 

以下に説明します。

  1. パリ五輪代表選手⇒国内大会(BJC、LJC、B&LJC)から選出
  2. ワールドカップなど派遣選手⇒IFSC保有選手(去年の年間ランキング10位以内)でほとんどが埋まりそう(ただし1.が優先)

この2点です。

1.はBJCとLJCの結果からの複合ポイントB&Lポイント上位3名、B&LJC上位3名の6名です。重複するときはどうなるかは不明。例えばB&LJC1位とB&Lポイント1位が同じ人だったときにどうするかの対応が記載されていません。繰り上げになるのか空白になるのかよくわかりません。

 

2.は前の記事にも書いたように

  • 男子ボルダー:5人の枠のうちIFSC枠で3人⇒残2
  • 男子リード4人の枠のうちIFSC枠で5人⇒残0
  • 女子ボルダー5人の枠のうちIFSC枠で2人+森秋彩⇒残2
  • 女子リード5人の枠のうちIFSC枠で2人+森秋彩⇒残2

ただIFSC保有選手よりも上位に位置するのが世界選手権派遣選手(未定)、アジア大会派遣選手(パリ五輪代表選手と選考方法は同じで男女2名ずつ)です。

 

IFSC保有選手は

男子ボルダー 緒方良行、楢崎智亜、藤井快

男子リード  本間大晴、百合草碧皇、吉田智音、緒方良行、樋口純裕

女子ボルダー 野中生萌、伊藤ふたば

女子リード  谷井菜月、中川瑠

です。

(川又玲瑛選手は去年のボルダー年間ランキング10位なので本来は枠保有選手になりそうなんですが、なぜかなっていない)

 

去年の実績ベースでワールドカップ派遣選手が決まると新しく入れ替わりが無くなるのが問題かもしれません。IFSC保有選手よりも上位にパリ五輪代表選手が来るので順当だと楢崎智亜選手、藤井快選手がリードに入ってくる。そうすると、より一層男子リードは海外に派遣されにくくなります。

また女子も同じくパリ五輪代表選手に野中生萌選手、森秋彩選手が順当に選ばれるとボルダーは後2枠、リードはあと1枠になります。