クライミング雑記帳

ボルダリングとリードクライミングについてのあれこれ

OQS(Olympic Qualifier Series)へ出場へのランキング

前の記事でOQSについて調べました。パリ五輪への選考として

  1. 世界選手権
  2. アジア地区予選
  3. OQS

と言うことで、最後の選考大会になります。

 

男女各48名が出場できるようです。大まかにはワールドランキング上位から選ばれますが、すでに出場が決定している選手は除く(当たり前ですが)、フランスが開催国枠、OQSの開催国枠(中国、ハンガリー)、大陸ごとのランキング1位、第三者委員会による枠などもあります。

 

日本人はボルダー&リードにおいて女子があと1名の枠となります。そこで女子のランキングについて48位以内の人をピックアップしてみました。

 

2位 森秋彩

6位 野中生萌

13位 伊藤ふたば

14位 久米乃ノ華

24位 中川瑠

26位 松藤藍夢

45位 小池はな

 

森秋彩選手を除き、上位4名は

  • 野中生萌
  • 伊藤ふたば
  • 久米乃ノ華
  • 中川瑠

ということになります。日本の4名の中で最下位の中川瑠選手も24位なので開催国枠、OQS開催国枠、大陸ごとのランキング1位などので48名よりは少なくなると思いますが恐らく選ばれると思います。

 

OQSのシステムについて誤読があったらすいません。英語に弱いものでdeepLに頼っています。

 

 

パリオリンピック出場への最後の選考へ

パリ五輪の出場枠をかけたアジア地区予選、安楽宙斗選手が見事に出場内定を決めました。女子は残念ですがあと1枠は残っているので今後の予定について。

 

Olympic Qualifier Series (OQS)が2024年に開催されます。これはクライミングだけでは無くブレーク、スケートボード、bmxのフリースタイル、クライミングの4競技で合同で開催されるようです。日程としては

 

2024年5月16日から19日に中国の上海

2024年6月20日から23日にハンガリーブダペスト

 

で開催されます。シリーズとあるのでこの2戦でのポイントで決まるものと思われます。クライミングはボルダー&リードでは男子10人女子10人がここで決まります。

 

日本は男子は楢崎智亜、安楽宙斗、女子は森秋彩が決まっており、1国で2名ずつの枠があるので男子は決定。女子はあと1枠が残っています。

 

OQSに出場できるのは今まで出場が決まっている人を除いて世界ランキング上位48名とのことです。(https://www.ifsc-climbing.org/images/Events/2024/240726_Paris_OG/IFSC_QS_OQS_VerJan_2023.pdf

による)

原文はThe forty-eight (48) highest-placed eligible athletes at the World Ranking, not yet qualified to the Paris 2024, are invited to the OQS, respecting the maximum NF quota per gender. とあります。

また1カ国4名が上限のようです。

このランキングはIFSC2023のイベントが終わってから計算されると言うことで恐らく大陸大会なども含めたワールドランキングが用いられるものと思われます。

 

さらにOQSに出場できる優先枠があります。

  • 開催国のフランスでランキング最上位1名
  • OQSの開催国(中国とハンガリーと思われる)から1名(ずつ?)
  • 各大陸の1位
  • At least one highest placed Universality athlete.このUniversalityという枠はオリンピック競技大会三者委員会(Tripartite Commission)で決定されるらしい。
  • ただし大陸1位は他の条件(OQS開催国枠など)で決まっていたら無くなる。

なおワールドランキングは2023年12月末までに各国の連盟に通知される、とのことです。

 

パリ五輪のアジア予選がいよいよ開催されます

2023年11月9日からインドネシアジャカルタパリオリンピックに出場できる選手を決める予選が開催されます。

ボルダー&リードは9日から11日まで、スピードは12日に開催されます。

 

ボルダー&リードについて日程は

11月9日がボルダー&リードの予選

日本時間で11時からボルダー、18;30からリード

11月10日ボルダー&リードのセミファイナル

11時からボルダー、20時からリード

11月11日ボルダー&リードのファイナル(優勝者1名が出場決定)

12時から女子の決勝、20時から男子の決勝となります。

です。3連登となるのでペース配分が重要かもしれません。

 

日本女子は

 野中生萌

 伊藤ふたば

 久米乃ノ華

の3名

 

日本男子は

 楢崎明智

 緒方良行

 安楽宙斗

の3名です。

 

恐らくライバルは男女ともに韓国勢で女子がSeo Chaehyun、男子がLee Dohyunではないかと思います。

 

日本勢に是非今大会で出場を決めて貰いたいです。

 

ちなみにアメリカ大陸予選では女子ナタリア・グロスマン、男子ジェシー・グルーパーが、ヨーロッパは女子オリアン・ベルトン、男子はトビー・ロバーツが出場決定しました。

今後のパリオリンピック代表選手の選考について

スイスのベルンで行われた世界選手権でパリ五輪への出場権を獲得した日本人選手は

男子は楢崎智亜

女子は森秋彩選手

でした。

 

今後11月9日から12日の日程でアジア地区予選がインドネシアジャカルタで開催されます。この大会で優勝すると出場権が決定し、国別で2名を満たすので選考終了となります。

 

地区予選への出場権を得たのは

男子

  • 安楽宙斗
  • 楢崎明智
  • 緒方良行

女子は

  • 野中生萌
  • 伊藤ふたば
  • 久米乃ノ華

の各3名です。

 

もし日本人が優勝しなかったら来年行われるパリ五輪予選から上位10名が選ばれるという流れになります。

 

是非ジャカルタで出場権を獲得してほしいと思います。

2023年ワールドカップが終了、来年のIFSC枠は

2023年9月22-24日の中国Wujiangでのリードワールドカップが終了しました。2023年シーズンが終了し、年間ランキングが出ました。IFSC枠はワールドカップのランキングでは無くワールドランキング(大陸大会の結果なども含む)で決まるそうです。

リード

男子

1位 安楽宙斗

5位 本間大晴

6位 小俣史温

7位 百合草碧皇

9位 吉田智音

10位 緒方良行

 

 

女子

1位 森秋彩

9位 谷井菜月

 

ボルダー

男子

1位 安楽宙斗

4位 楢崎智亜

5位 緒方良行

10位 楢崎明智

 

女子

5位 野中生萌

10位 森秋彩

 

という結果でした。IFSC枠で年間ランキング10位に入ると来年のワールドカップの出場権を得られます。2種目ともにIFSC枠を取ったのは安楽宙斗選手、緒方良行選手、森秋彩選手の3名です。BJC、LJC、B&LJCにピーキングしなくても良いのは選手にとってメリットがありそうです。

 

 来年も活躍が見られることを楽しみにしています。

リードのワールドカップ、Koperの結果とパリ五輪への出場権

リードのワールドカップスロベニアのKoperで第6戦が終わりました。

 

JMSCAのホームページに11月9日から12日にジャカルタで行われるパリオリンピックのアジア代表選考会への派遣選手の基準が公表されました。

 B&Lで男女各3名が選ばれますが、9月25日までの世界選手権、ワールドカップのボルダーとリードに出場、その上位2大会における順位点を加算して上位3名を選ぶという仕組みです。

 

女子は

野中生萌2650

久米乃ノ華1681

伊藤ふたば1590

松藤藍夢1314

中川瑠1135

小池はな385

 

男子は

安楽宙斗3805

緒方良行2290

楢崎明智1825

百合草碧皇1042

小俣史温968

という現状です。

 

伊藤ふたば選手が3位に浮上し出場権ゲットに近づきました。ただ松藤藍夢選手はリードが1戦しか出ていないのでまだまだ上積み可能です。現状伊藤ふたば選手と276点差なので13位、280点が絶対条件。伊藤ふたば選手は今までリード上位2戦が9位と16位なので15位以上で上積みとなります。久米乃ノ華選手と松藤藍夢選手のポイント差は367点、松藤選手は9位380点が必要となります。

 

男子では百合草選手が明智選手を超えるには783点必要、なので2位、805点が必須になりました。安楽選手、緒方選手はジャカルタ出場は確定と思われます。

 

終戦の中国Wujiang(9月22日から24日)は女子は松藤藍夢選手、伊藤ふたば選手が出場、久米乃ノ華選手が欠場です。男子は候補者全員出場のようです。

ジャカルタでのパリ五輪代表選考会

JMSCAのホームページに11月9日から12日にジャカルタで行われるパリオリンピックのアジア代表選考会への派遣選手の基準が公表されました。

 B&Lで男女各3名が選ばれますが、9月25日までの世界選手権、ワールドカップのボルダーとリードに出場、その上位2大会における順位点を加算して上位3名を選ぶ。

 ということでこれまでは上位1大会でしたが、2大会が加算になるのでたくさん出場している選手が有利になりました。

 9月25日までとなるとリードワールドカップもあとスロベニアと中国の2戦を残すのみですが2戦とも含まれることになります。

 オリンピック出場を決めた選手を除外するという記載が無いのですがIFSCのページから大会要項を読むと出場を決めた選手は除外するという記載がありました。

 

ざっと計算したところ

女子は

  1. 野中生萌2650
  2. 久米乃ノ華1681
  3. 松藤藍夢1314
  4. 伊藤ふたば1243
  5. 中川瑠1135
  6. 小池はな385

ちなみに森秋彩2845

 

男子は

  1. 安楽宙斗3610
  2. 緒方良行2170
  3. 楢崎明智1662
  4. 百合草碧皇1042
  5. 小俣史温968

ちなみに楢崎智亜2345

という現状です。

残り2戦のリードで

スロベニア欠場:松藤藍夢選手

中国欠場:楢崎明智、久米乃ノ華となっています。

 

リードが後2戦残っているので現時点でのリードの上から2戦の順位は

野中生萌 5位、8位

久米乃ノ華 2位、4位

松藤藍夢 41位(1戦のみ出場)

伊藤ふたば 16位、33位

中川瑠 11位、19位

小池はな 21位、25位

 

安楽宙斗 1位、2位

緒方良行 4位、14位

楢崎明智 17位、31位

百合草碧皇 5位、10位

小俣史温 5位、8位

という状態です。リードが低位の選手はまだ点数を伸ばせる余力があります。