クライミング雑記帳

ボルダリングとリードクライミングについてのあれこれ

腕のシェイクの新しい方法(G-tox by Eric Horst)

 エリック・ホーストさんのサイトにある新しいシェイクのテクニックを読みました。その名もG-tox。

 リードクライミングにおいてシェイクは必須のテクニックですがシェイクをやるようには習いますがどのようにやるかはあまり習いません。調べてみるとこの方法を見つけました。

 普通はシェイクは腕を下におろしてぶらぶらさせたり、少し強くぶるんぶるんと振るかという感じです。2018年のワールドカップYou Tubeで見ていたら解説者が日本のクライマーはやたら激しくシェイクする、みたいなことを言ってました。

 エリック・ホーストの考え出したG-toxは通常のシェイクと異なり腕を下げるのではなくまずは上げます。そして5−10秒で腕を下げるという方法です。これは前腕の筋肉中の乳酸を腕を上げて心臓より高くして重力を利用して、より早く心臓に戻す、そして腕を下げて新鮮な血液を前腕に供給するという理論です。上に上げているときに軽く手を握って開いてをやると筋肉が動いてポンプのように押し出す作用があるので良いそうです。

 調べると論文も出ているようです。これによると通常のシェイクでは握力の回復は2%ですがG-toxだと18%回復するということです。

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G-toxを使うと握力の回復が起こる