クライミング雑記帳

ボルダリングとリードクライミングについてのあれこれ

2023年のクライミング世界選手権派遣選手について

 2023年4月8日、9日のボルダー&リードジャパンカップ2023が終わり今年のワールドカップ派遣選手の国内選考がすべて終了しました。

 

JMSCAの選考基準によると世界選手権の派遣選手について

  1. Sランクが最優先:男子は安楽宙斗、楢崎明智、女子は森秋彩
  2. BLJC2位(A1に相当):百合草碧皇、松藤藍夢
  3. 2023年7月10日の時点でボルダーワールドカップ、リードワールドカップの両方に出場しボルダー&リードポイントの上位選手から参加人数を満たすまでの選手(ボルダーは八王子、ソウル、ソルトレイクシティプラハ、ブリクセン、インスブルックの全6戦、リードはインスブルック、ビラーズ、シャモニーの3戦)
  4. 3で満たさない場合はAランク(A1は2で選ばれている)楢崎智亜、伊藤ふたば、次にBランク、緒方良行、小俣史温、野中生萌

という複雑な感じです。

  1. 安楽宙斗、楢崎明智、森秋彩
  2. 百合草碧皇、松藤藍夢までは確定
  3. でボルダーとリード両種目に出場できるのは楢崎智亜、関川愛音、中川瑠、久米乃ノ華
  4. 楢崎智亜、伊藤ふたば、緒方良行、小俣史温、野中生萌

以上の順番で上位から選ばれます。各種目5名までの枠みたいです。

そうだとすると男子は

  1. 安楽宙斗(確定)
  2. 楢崎明智(確定)
  3. 百合草碧皇(確定)
  4. 楢崎智亜(ボルダー派遣の優先度1-2,リード派遣の優先度1-2):上位2人に入ると決定
  5. 緒方良行(ボルダー、リード派遣の優先度はともに2:IFSC枠):上位2人に入ると決定
  6. 小俣史温:国際大会はボルダー、リードの1試合ずつは優先的に派遣される。上位2人に入れば決定

男子はボルダーはWCの派遣枠は5名、リードは4名です。

女子は

  1. 森秋彩(確定)
  2. 松藤藍夢(確定)
  3. 関川愛音(ボルダー派遣の優先度3-1,リード派遣の優先度が3-5)上位3名で決定
  4. 中川瑠(ボルダー派遣の優先度3-4、リード派遣は2:IFSC枠)上位3名で決定
  5. 久米乃ノ華(ボルダー派遣の優先度3-6、リード派遣の優先度3-2)上位3名で決定
  6. 伊藤ふたば(IFSC枠)上位3名で決定
  7. 野中生萌(IFSC枠)上位3名で決定

女子はボルダー、リードともにWCの派遣枠は5名です。

 8月1日から12日までスイスのベルンで開催される世界選手権、この時のボルダー&リード競技でいよいよパリオリンピックの代表選手が決定します。以前の記事でも書きましたが

  1. 日本人選手が3位以内に2名以上いるとその上位2人がオリンピック出場決定、1カ国2名までなのでこれで選考終了です。
  2. 3位以内に1名以下(1名または0名)だった場合、11月3日から7日のアジア予選の優勝者がオリンピック出場決定になります。
  3. これでも決まらないときはオリンピック選考大会というのが2024年に開催されます。この大会で上位10名に入ると出場決定になるという流れです。

2のアジア大会への派遣はSランクの選手は決定、Aはそれに次ぐと言うことなので出場枠次第では出られそうですが、2022年の派遣選手は男女各2名ずつだったので確実なのは安楽宙斗選手、楢崎明智選手、森秋彩選手という現状です。

どうも勘違いしていたみたいで訂正します。オリンピック強化選手が優先派遣されるのはアジアカップであり、オリンピックのアジア予選とは別の大会だそうです。アジア予選に派遣する選手の選考方法は不明とのことです。(4月15日のミキペディアさんと杉本怜選手のユーチューブライブで杉本選手がおっしゃっていました。