クライミング雑記帳

ボルダリングとリードクライミングについてのあれこれ

パリ五輪の選手選考のための国内でのハードル

前の記事パリオリンピックの出場選手の選考について書きました。それはIFSCが決める仕組みで、日本国内で決まる訳ではありません。東京の時は開催国枠の選手をJMSCAが決めて良いと解釈したためトラブルになったのだと理解しています。ただしIFSCに選んで貰うために国際大会に出場しなければならず、それについては国内選考があります。

 

現時点ではJMSCAがスポーツクライミング第5期JMSCAパリオリンピック強化選手として発表している(ボルダー&リード)選手は

2022年11月24日のお知らせでは

男子は

Sランク:楢崎智亜、安楽宙斗、緒方良行、藤井快

Aランク:川又玲瑛、本間大晴、百合草碧皇、樋口純裕

Bランク:天笠颯太、山口賢人

以上10名

女子は

Sランク:森秋彩

Aランク:野中生萌

Bランク:中川瑠、谷井菜月

以上4名です。

 

これに加えて2023年1月に2023年スポーツクライミング国際競技大会派遣選考基準が発表されるようです。それに基づいて2月4日5日とBJC(駒沢オリンピック公園:東京)、2月25日26日とLJC(松山下公園:千葉)が行われてワールドカップ派遣選手が決まると思われます。

 

ちなみに2022年の国際競技大会派遣選考基準では優先度があり

  1. パリオリンピック強化選手Sランク、男女各2名ずつ
  2. IFSC保有選手(該当種目の世界ランキング10位以内)
  3. 国内選考大会の上位選手、1,2を除く男女各8名
  4. その他で特別追加選手、男女各2名

となっています。

 これを当てはめると1では男子Sランクが4名いますが以下のページ

スポーツクライミング第5期JMSCAパリオリンピック強化選手選考について - お知らせ - 公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会

によると

  1. IFSC-AC クライミングアジア選手権 ソウル2022 コンバインド種目 1位
  2. 第5回コンバインドジャパンカップ西条 1位
  3. IFSCライミングワールドカップB&Lコンバインドいわて盛岡2022で3位以内

で「順位がより上位の選手から順に大会派遣選手などを選出する」とあるので

1に該当する楢崎智亜選手、2に該当する安楽宙斗選手がワールドカップに優先的に派遣されることとなりそうです。

 

 

そしてIFSCのランキングを見ると

男子リード 本間大晴2位、百合草碧皇4位、吉田智音7位、緒方良行9位、樋口純裕10位

男子ボルダー緒方良行1位、楢崎智亜2位、藤井快3位、川又玲瑛10位

女子リード谷井菜月6位、中川瑠8位

女子ボルダー野中生萌2位、伊藤ふたば4位

以上がIFSC保有選手となっています。森秋彩さんはSランクで余裕だから去年のワールドカップはスポット参戦だったのでしょうか。

 

2023年8月1日から12日にスイスのベルンで世界選手権が開催されます。ユースの世界選手権は8月19日から27日にソウルで開催されますが、安楽宙斗選手が両方に出場するかどうか、興味深いです。